インタビュー
「何とかしたかった」/ダル独占手記
ファンが待っている札幌ドームに帰りたかったし、残念です。全力は尽くしましたが負けたのは自分の責任。一生に1回でも日本一になるのは難しいことだし、2年連続だからさらに難しいですね。自分を成長させてくれたヒルマン監督の最後の試合になってしまったので悔いはあるが、引きずっても仕方ないので今後に生かしたい。
今季は5月ころ、ひじが痛い時期があった。全身の疲労もあって終盤もしんどかった。クライマックスシリーズ第2ステージでは初戦で投げた翌日、急にノドが痛くなり、だんだん悪くなった。でも、しんどいしんどいって言うと、新聞に載ってしまうし、そうなるとせっかくの一戦で、期待してくれているファンの人も不安になると思うから。負けたら何も言わんとこうと思っていた。たぶんCSの第5戦がなかったら寝込んでいたと思う。
シーズンを通しては、前半戦、初回にかなり失点したことを自分では許せないし、ここというところで大きいのを打たれていた。来年は最初から後半のピッチングができれば、結果は付いてくると思う。常にマックスの球を投げられるようにしたいし、コントロールもキレも文句ないという投手になりたい。完ぺき主義者、自分は絶対にそうですね。投手はそうじゃなきゃいけないと思う。
プロ入ったとき、まさか3年後にこういう成績を残して、こういう期待をされる投手になっているとはまったく思わなかった。「日本のエース」だとか言ってくれることが人ごとだし、本当に。何でこんなになったんだろうと思うし、それはうれしくてしゃあないです。自分では思わないけど、うれしいから言われてもプレッシャーにもならない。勝ちを計算してくれるのなら、じゃあ勝とうと。勝つために完ぺきな準備をしようと思うだけです。
これから五輪がありますが、もともとあこがれはないし、国を代表してすることに、そこまで特別な感情はないです。正直、五輪はテレビでも全然見たことない。WBCも見ていないし、ジャパンのユニホームがどんなのかも分からない。国民の人はそういうのが好きですけど、僕はそれはあんまり分からないかな。
ただ、言えることは自分は選手であって、星野監督やコーチの方々がいるので、その人たちの指示に従うのが選手ですから。そういう意味では先発やろうが中継ぎやろうが、どこで投げろ、何試合目に投げろと言われれば、肩、ひじが痛くても絶対に投げるつもりです。いろんなチームの選手がいるから、いろんな話を聞くのも楽しみ。
婚約で守るべきものがふえたのも大きいですね。家族はやっぱり支え合わないと成り立たないし、幸せというイメージがあります。自分のお父さんお母さんは本当に幸せそうに生きてきたし、うちら兄弟の面倒もみてくれたし。理想は間違いなく両親です。彼女には遊んでもいいし、何してもいいけど「料理だけはちゃんと作ってね」って言ってあります。自分で作るのは難しいので、そういう役割を担ってほしいからって言いました。
籍を入れるのは12月に入ってから、五輪(アジア予選)が終わってからとかになると思います。彼女は誕生日(11月26日)がいいと言ったけど、その日は(六曜が友引で)あまり良くない日らしいので。彼女は妊娠5カ月くらいになりましたが、子どもも楽しみ。自分の予想は男なんですけどね。彼女は女の子なら「桜」がいいと言っていて、男の子でも花とか木の名前がいいねと話しています。1文字ですけど、字画とか画数とかあるんで、ちゃんと調べてから決めます。(日本ハム投手 ダルビッシュ有)
(07年11月2日付、日刊スポーツ北海道版紙面から)
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