第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で初の1次ラウンド敗退となった韓国では6日、「韓国野球の恥辱の日」(朝鮮日報)「(台湾の)台中の惨事だ」(中央日報)などと失望をあらわにする報道が相次いだ。

 前回準優勝だった韓国は、今大会で優勝も狙っていたが、初戦のオランダ戦で0-5と惨敗。2次進出には5日の台湾戦で6点差以上で勝たねばならず、東亜日報は「選手の気持ちが焦るあまり、試合前半でミスが出た」と指摘した。

 韓国メディアは主な敗因として、ドジャースの柳賢振投手ら米大リーガーが参加しなかったことや、当初の代表メンバーに負傷が相次ぎ交代が続いたことなどを指摘。中央日報は、WBCには五輪のメダル取得者に適用される兵役免除などの“ニンジン”がないことも、選手のモチベーションに影響したと伝えた。

 柳仲逸監督は1次敗退の決定後、韓国メディアに対し「私の力が足りなかった。国民に申し訳ない」と述べ、肩を落とした。