<WBC強化試合:日本6-1巨人>◇2月28日◇ヤフオクドーム

 侍ジャパン「勝利の方程式」は牧田、山口コンビに託された。8回に登板した山口鉄也投手(29)は右打者3人をピシャリ。牧田和久投手(28)は9回先頭ボウカーに右前打を浴びるも、左打者4人をわずか8球で仕留めた。山本監督は「山口はセットアッパーに慣れている。牧田は対左への投球も安定してきた。こういう形が多くなる」と説明。救援陣の軸が固まった。

 守護神牧田には自信がある。2パターンの緩急が自信の源だ。「緩急っていうのは変化球だけじゃない。僕の場合はフォームの強弱でも変えられる。それが僕の武器」。他国の強打者が翻弄(ほんろう)される姿は容易に想像できる。この日は首脳陣に登板を志願。1次ラウンドの舞台、ヤフオクドームの土を確かめたかった。「粘土質が強いけど気にならなかった。3連覇がかかるけど考えすぎることなく、1球1球魂を込めたい」。守護神としての覚悟はもう胸の内にある。

 山口は自信がない。「変化球が抜けてしまって…。正直、自信がありません」とこぼすことも。それでも大会が楽しみだ。「ブラジルのミサキ君はまだ16歳ですよね?

 速くてコントロールも良くて。どんな選手がいるのか見られるのもWBC。ブラジルって、どんな打者がいるんですかね?」。大会とともに自分を成長させようとたくらんでいる。

 強気と弱気。言葉だけ見れば両極端の2人だが、マウンドに上がれば共にゼロ行進の道を作る。牧田は紅白戦を含め実戦3試合で4回を無失点、山口は3試合3回を無失点で本番に向かう。いざ、3・2ブラジル戦へ。「YM」コンビに不安は見当たらない。【佐井陽介】