侍ジャパンの次の目標は15年に日本で開催予定の「プレミア12」(仮称)となる。国際野球連盟(IBAF)が主催する新設大会で、4月14日に東京で行われる総会で詳細が発表される予定。今年のWBCで本戦に出場した16カ国の中から12カ国が出場し、MLBが主催するWBCと並ぶ世界一決定戦としての定着を目指している。

 日本代表は4年に1度のWBCのため招集されるのが現状。今回のチームも大会終了をもって解散となる。NPBは今秋に侍ジャパンの強化試合開催を検討しているが、プレミア12を成功させることが「常設化」を軌道に乗せるために重要となる。NPBは五輪競技への復帰活動にも積極的に取り組むなどしてIBAFとの連携を強化。侍ジャパンが注目され、活躍できる場を増やしていく方針だ。

 ただ、課題は多い。関係者は「新設される大会を成功させるためには、MLBの協力が不可欠」と言う。MLBが主催し米国で行われたWBCでさえ、シーズンへの影響を考慮し出場を辞退する大リーガーが続出している。日本で開催されるプレミア12に、メジャーのスター選手を集めるのは簡単ではない。加藤コミッショナーもかねて「アメリカの存在は大きい」と、話している。2年後の大会を真の世界一決定戦とするためには、米国との関係を今まで以上に強化することがキーポイントになる。