日本ハム大谷翔平投手(22)が、3月7日に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド初戦のキューバ戦に先発することが12月31日、分かった。小久保監督は野手中心で起用する方針を固めているが、重要な開幕戦を剛腕に託す。

 侍ジャパンの開幕マウンドに大谷が立つ。小久保監督は、昨年11月に行われたメキシコ、オランダとの強化試合を受け、大谷の強打に着目。「ピッチャー一本でしか考えていなかったが、頭数の先発が、ある程度そろうのであれば、野手メインを考えようと思う」と大きな方針を固めた。しかし、キューバ、中国、オーストラリアと争う1次ラウンドで最も手ごわいキューバに対しては、大谷をぶつけて必勝を期す構えだ。

 今大会はプレーオフ制で行われ、先発投手のローテーションを組むことが難しい。仮に1次ラウンドでプレーオフとなった場合、休養日なしで強豪が待ち受ける2次ラウンドに臨まなくてはならない。野手起用の基本方針を定めた上で初戦に先発させれば、大谷は迷いなく調整でき、最大限の能力を発揮できる。

 65球の球数制限の中で、日本を熟知するキューバをいかに封じていくか。「先発候補ではあると思う。いい投手もたくさんいるので初回から飛ばしていける。(キューバ戦を)イメージして合わせていきたい」と大谷。投げて好ダッシュを決め、打って勝ち進む。侍ジャパンの看板を前面に押し出し、世界一を奪い返す。