Bブロックの小島聡(44)がマイケル・エルガン(28)の規格外のパワーに苦しみながら、初白星で勝ち点を2とした。ショートレンジのラリアットを連発したり、グラウンドから引きずり上げてのパワーボムなど、何度も3カウント寸前まで追い込まれた。最後はコーナーポストからダイブしたエルガンに、カウンターのラリアットで迎撃。起死回生で勝利を手にした。

 試合後、自らエルガンに右手で握手を求めた。「世界は広い。24年のキャリアにして、こんな素晴らしい選手に巡り会えたことをうれしく思う」と相手を称える一方、自身のストロングポイントを強調した。

 「プロレスラーにとって一番大事なことを教えてやる。パワー? テクニック? インサイドワーク? そんな全然関係ねえ。経験だ。それもいかに濃密な時間を過ごしてきたかだ」。初戦の石井戦こそ落としたが「今後は全勝で優勝だ」と宣言。28日の次戦で対戦するオカダ・カズチカについても「調子に乗りやがって。オレよりちょっとだけハンサム。それと背が高いだけ。それだけだ、認めてやるのは」と吐き捨てた。