Bブロックで前IWGPヘビー級王者で優勝候補の内藤哲也(34)が、IWGPインターコンチネンタル王者エルガンを下し、初勝利を挙げた。22分12秒の死闘をデスティーノ2連発で決めた。本間と永田のベテラン勢が2連勝でトップに立った。

 後楽園ホールを割れんばかりの内藤コールが包み込んだ。めまぐるしく攻守の入れ替わる激闘。エルガンのパワーを内藤のひらめきが上回った。高々と抱え上げられたエルガンの頭の上から、変則のデスティーノ。ダメージを与えて、さらに正式のデスティーノと大技2連発で試合を決めた。

 後ろから、相手の首に巻き付けた腕を支点にして、後方に1回転しながら、後頭部からマットにたたきつけるデスティーノ。昨年5月、単身メキシコに渡った際に、公園で逆上がりをしている子どもの動きをみていてひらめいたという必殺ワザだ。

 上半期の大ブレークで、今年のG1ではオカダ、棚橋より多い5回もメインを務める。その責任も果たして、会場を大興奮させた。「3週間後の両国まで、オレたちロスインゴベルナブレス・デ・ハポンの魅力をたっぷりお届けする」と、内藤は自信たっぷりに話した。