今日23日のWBO世界バンタム級タイトルマッチに臨む王者マーロン・タパレス(25=フィリピン)が22日、大阪市内での前日計量で制限体重の53・5キロを0・9キロオーバー。この日の調印式を欠席する異例の行動をとりながら大失態を犯し、王座を剥奪された。

 ダブル世界戦に臨むWBA世界フライ級王者井岡一翔がタパレスに苦言を呈した。自分の対戦相手ではないものの、調印式開始が23分も遅れた。「こういうことに巻き込まれたくない。(体重オーバーは)プロとしてダメ。挑戦者を迎える世界王者としてもダメでしょう」と不快感を示した。一方、自身を含めてリミットの50・8キロで一発パスした挑戦者ノクノイについて「あらためて小さいなと感じた」。KO勝ちで具志堅用高氏の持つ世界戦14勝の日本記録に並ぶことに自信を見せた。