ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(20日、有明コロシアム)で世界初挑戦する同級4位拳四朗(けん・しろう、25=BMB)が10日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。王者ガニガン・ロペス(メキシコ)に勝った暁に希望したのは漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウが描かれたガウン。「夢がありますね。有名になったら着られますかね」とベビーフェースを緩ませた。

 父の寺地永(ひさし)会長が漫画のファンだったことが名前の由来。元東洋太平洋ライトヘビー級王者らしく、「息子には強くなってほしくて『拳』の漢字をつけたかった」ことで、名前が決まった。当の息子は「見たことがない」と照れ笑いも、大相撲の横綱稀勢の里が「北斗の拳」のラオウの化粧まわしをつけることを聞くと「僕はケンシロウ以外ないじゃないですか。コラボできるかな」と期待をふくらませていた。

 ◆拳四朗(けん・しろう)本名・寺地拳四朗。1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれ。中3から競技を始め、奈良朱雀高から関大に進学。アマチュア戦績は57勝16敗。14年8月にプロデビューし、15年12月に日本ライトフライ級王座、16年8月に東洋太平洋同級王座を獲得。9戦全勝(5KO)。右ボクサーファイター。164センチ。