王者エルナンデスは初のメキシカン。「顔も怖く、うまく、キャリアもある。角度あるパンチは注意」という。10回のスパーを過去にない5度、左相手も20回こなして対策は練ってきた。沖縄出身としては25年ぶりで7人目のベルトが懸かる。「ボクシング王国の時みたいに盛り上げ、沖縄に元気を届けたい」。KO勝ちでのベルトしか頭にない。【河合香】

 ◆比嘉大吾(ひが・だいご)1995年(平7)8月9日、沖縄県浦添市生まれ。具志堅会長のビデオを見て宮古工で競技開始。アマ36勝(8KO)8敗。14年8月プロデビュー。15年にWBCフライ級ユース王座(防衛2)、昨年に東洋太平洋同級王座(防衛1)を獲得。160センチの右ファイター。

 ◆日本のジムから全勝で世界王座獲得 外国人5人を含めて19人いる。具志堅を皮切りに工藤、三原、井岡弘、鬼塚、勇利、ナザロフ、竹原、イーグル、名城、亀田興、リナレス、内山、井岡一、亀田和、井上、クアドラス、田中、久保。最高KO率は勇利の13勝12KO。最速は田中の5勝(2KO)。引き分け含む無敗での獲得は辰吉、新井田、山中ら。全勝全KOで挑戦したのは10KOの渡辺雄らがいる。