第2試合でノアのトップを走る徳島出身の拳王(39)と、新日本そしてTMDKの若手有望株、愛媛出身の藤田晃生(21)がシングルで“四国対決”を繰り広げた。日本武道館という大舞台、そしてABEMA PPVで生中継された大一番で、藤田はリングに上がってきた拳王にドロップキックをさく裂させるなど、捨て身の攻撃をみせた。

しかし拳王は得意のキックを容赦なくたたきこみ、最後はPFS(プロフェッショナル・フットスタンプ)を土手っ腹に突き刺して3カウントを奪った。

拳王は試合後、健闘をたたえ、握手を求めた。しかし藤田はその手を払って拳王の右ほおに左手でビンタをかました。バックステージでは「あんたとの試合、もう1回やりたい。あんたがどう思うか知らねえけどな、このままで終わらす気ねえぞ。拳王! てめえの首を刈り取るまで強くなるからな、楽しみにしとけ!」と絶叫した。

対して拳王はバックステージで「おい、藤田晃生! お前、面倒くせえんだよ! 藤田のこと、認めて握手求めただろ。それに張り手かよ。もう一度言ってやるよ。藤田、てめえ面倒くせえんだよ!」と怒りを見せた上で、しかしその健闘をたたえた。

これまでネット上で「ヤングライオン呼ばわり」して見下し、からかっていた藤田を「調べたらヤングライオン卒業してたな。そのぐらいのキャリアでよく俺に食らい付いてきた。そこは認めてやるよ」と評価。その上で「おいノアの若手たち、聞いておけ! 藤田みたいにかみついてこいよ。そうしないとプロレスがまったく面白くならねえだろ。ノアのヤングボーイたち、藤田を見習え!」と自団体の選手たちに呼びかけた。

そして去り際に、「藤田、新日本プロレスであぐらかいて見てんじゃねえぞ。いつかてめえらを追い越してやる!」と打倒新日を宣言し「今日は藤田晃生、あっぱれだよ」と再度、自分に勝負を挑んできた同じ四国出身の若手をたたえていた。