夢の最強マッチが、約7年の時を経てついに実現する。24日、RISE世界フェザー級王者那須川天心(23=TARGET/Cygames)とK-1スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)らが記者会見を行い、来年6月に対戦することが発表された。

プロキックボクシング戦績40戦40勝無敗(28KO)の那須川と、41戦40勝1敗(24KO)の武尊がついに拳を交える。両者の決戦論争は、15年に那須川が花道から呼びかけたことに端を発した。所属の違いや、スポンサー問題などが大きなハードルとなっていたが、武尊が「みんなが望む試合を実現させたい」と発言するなど、前向きな姿勢を取り続けた。20年大みそかには武尊が、21年3月には那須川が、お互いの試合を観戦し、大きく前進。6月13日の東京ドーム大会で対戦が検討されるに至ったが、武尊の右拳のケガで延期になっていた。今月末の別大会での対戦も検討されたが、実現していなかった。

那須川は来春のボクシング転向を延期して対戦する。クリスマスイブにファン待望の大きな発表が待っていた。

 

◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は79・2万人。矢沢永吉の大ファンで、今年9月には歌手デビューを果たした。165センチ。

 

◆武尊(たける)1991年(平成3)7月29日、鳥取県生まれ。テレビで見たK-1に憧れ、小2で空手を始める。11年9月にプロデビューを果たすと、15年4月に初代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメント、16年11月に初代K-1フェザー級王座決定トーナメント、18年3月に第4代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで優勝し、史上初の3階級制覇を成し遂げる。鳥取県米子市首都圏観光大使、とっとりふるさと大使。20年3月に始めたユーチューブの登録者数は20・1万人。168センチ。