伊藤薫(38)率いる伊藤道場が8日、新宿FACE大会で年内最終戦(12月26日)での解散を発表した。05年に伊藤薫プロレス教室としてスタートし、この日は5周年記念大会として開催。メーンでは伊藤が森居知子とのタッグで、佐藤綾子、小林華子組と対戦する純血タッグマッチが行われ20分56秒、合体技ファンタスティックフリップで勝利した。伊藤は「年内最後の大会をもって発展的に解散します」とリング上で発表。大会後は「今は興行を打つところが多くバラバラ。団体の縮小や解散、選手の引退が続く今の状況で、早めに行動するべきだと考えた。今後は集まるべき」と説明し、今後については「考えてることがある」と含みを持たせた。所属選手の進路については今後話し合いとなるが、引退する選手はいないとのこと。「終わりは始まり。解散はマイナスではなくプラスにしていきたい」と意気込みを語った。

 伊藤道場は「本物にこだわる」伊藤の厳しい練習で新人を育て、全女スタイルを残す最後の団体として活動を続けていたが、所属選手が増えず、今年に入ってからは会場に空席が目立つようになっていた。女子プロレス界ではNEOも年内解散を発表している。