WBAミニマム級の新チャンピオン、八重樫東(28=大橋)が王座奪取から一夜明けた25日、横浜市内の所属ジムで記者会見し、WBC同級王者の井岡一翔(22=井岡)との統一戦を熱望した。八重樫は「ボクシング界が盛り上がるし、自分も楽しめる試合になる」と早くも闘志をかき立てた。

 大橋秀行会長も「防衛を続けることで統一戦とかが具体的に見えてくる」と前向きに話した。

 八重樫は24日の試合で激闘の末、10回TKO勝ち。「気持ちで負けなかったことが勝因」と言い、「3時間ぐらいしか寝てないが、目が覚めても実感がない」とも。岩手県の出身では初の世界王者になったことには「元気になってくれる方がいれば、ありがたい」と、東日本大震災の被災者への思いをのぞかせた。