<プロボクシング:WBAバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 王者亀田興毅(26=亀田)が、挑戦者の同級8位パノムルンレック・カイヤンハーダオジム(29=タイ)と対戦し、2-1の判定勝ちで6度目の防衛に成功した。<1回>まずは両者とも右のジャブを繰り出していく。興毅は距離を取り、リングの外側を回るような動き。散発的に左ストレートを出した興毅だが、打ち合うまでには至らず<2回>1回よりも前に出てくるパノムルンレック。1分半からリング中央でのアッパーの打ち合い。興毅はロープ際に下がる場面も。終了間際、興毅は左をもらってしまった。<3回>接近戦を挑んでくるパノムルンレックに応じる興毅。お互いにパンチを当てれば、返される形に。終盤、興毅はボディーを連打した。<4回>やはり積極的に前に出てくるパノムルンレック。1分、興毅をロープ際に下げてワンツーを当てた。興毅は2分過ぎに左右のボディをヒット。執拗にボディーを繰り出している。<5回>リング中央で右ジャブの出し合い。1分、再びアッパーの打ち合いに。終始、アッパー、ボディーの打ち合いで、左ストレートはクリーンヒットしていない。<6回>リング中央で打ち合う。1分50秒、興毅はカウンターから左フックを当てる。パノムルンレックは2分過ぎ、右フックを当てた。やや膠着した状態が続く。<7回>変わらず中央でパンチを出し合うが、なかなか有効打が出ない。パノムルンレックは右ジャブ、興毅はボディーで攻める。終盤は、距離を詰めての打ち合いとなった。<8回>ジャブの打ち合いが続くが、パノムルンレックの腕が先に伸びる場面が多い。1分半、40秒と、パノムルンレックの右フック。興毅はロープを背にし、打ち込まれる場面もあった。<9回>序盤はやはりジャブの打ち合い。1分、興毅は右アッパー。興毅はロープを背にする時間が長くなっている。興毅のパンチは単発で当たるが、その後が続かず反撃を食らう場面もあった。<10回>興毅はやや距離をあけ、リング外側を回るように動く。2分、飛び込んで左。残り10秒でも左を当てた。距離をあけた作戦が奏功した形に。<11回>パノムルンレックが距離を詰めるが、興毅はこれを嫌いクリンチに。1分40秒からは興毅はロープ際に下げられ、2分、連打を浴びた。興毅は細かくパンチを当てているが、攻勢に出ているのはパノムルンレック。<12回>興毅は開始直後から右ジャブ繰り出す。1分半、興毅は左アッパーからワンツー。最終回だがなかなか距離は詰まらず、両者とも状況を打開できないまま試合が終了した。採点は115-113、115-114、113-116の2-1判定で、興毅が辛くも防衛に成功した。