WBC世界フライ級王者の内藤大助(33=宮田)の同級13位の清水智信戦(30日、代々木第1体育館)で、ビデオ裁定が行われることが26日までに決まった。国内では先月のWBC世界バンタム級王者長谷川穂積の防衛戦に続き2度目になる。

 WBCは反則行為、バッティング、ヒッティングの見極めなど、正確なジャッジを目指すため、ビデオ裁定の積極的な導入を進めている。今回は中継するTBSの協力もあり、実現の運びとなった。WBCのスーパーバイザー、JBCの担当者がビデオでチェックする。

 内藤にとっては追い風になる。もともと、目尻を切りやすく、両目で50針以上も縫ったあとがある。昨年7月のポンサクレック戦、同10月の亀田大毅戦でも出血。負傷の裁定がヒッティングで、試合が止められた場合はTKO負けの可能性もあるだけに、内藤は「きちんと判定していただけるのでありがたい」と話していた。