泉戦極デビュー戦はアテネ決勝雪辱戦有力
アテネ五輪柔道90キロ級銀メダリスト泉浩(26=旭化成)のプロ転向初戦が「五輪のリベンジ戦」となる可能性が急浮上した。泉はプロ転向の意向を固め、全日本柔道連盟(全柔連)に「強化選手辞退届」を提出した後の来年1月4日の「戦極」新春イベントがデビュー戦の見込み。戦極側はアテネ五輪同級金メダリストのズラブ・ズビャダウリ(27=グルジア)と水面下で交渉中で、関係者は30日に総合格闘技史上初の金銀メダリスト対決の可能性を示唆した。
年内のプロ格闘家転向を目指す泉にとって、この上ない相手とのデビュー戦が急浮上した。「戦極」を主催するワールドビクトリーロード國保尊弘取締役兼広報担当(39)が30日、アテネ五輪決勝で泉を破ったズビャダウリについて「接触はしている。柔道のかたわら総合格闘技の練習しているようだ」と明かした。
実現すれば、泉にとってリベンジのチャンスだ。アテネ五輪決勝では3分3秒、仕掛けた大外刈りを逆にすくい投げで返されて1本負け。また総合格闘技界にとっても、異例のマッチメークとなる。バルセロナ五輪78キロ級金メダリストの吉田秀彦と同95キロ超級銀メダリストの小川直也は、05年PRIDEで「五輪柔道メダリスト対決」を実現(吉田の勝利)も、メジャー団体リングで五輪決勝と同一カードが再現されたことは、過去例がない。
國保氏はこの日「泉選手と直接、接触したことはない」と言うにとどめた。同時に「泉選手は(戦極エース)吉田と明大の先輩後輩の間柄ですから。本人が本気でやりたいというなら吉田と一緒に頑張ってもらいたい」とエールも送った。また別の戦極関係者は「泉選手には『第六陣』のチケットを送付した」と明かす。試合当日は吉田がテレビ解説のため「そろい踏み観戦」はないが、泉が視察に来る可能性は十分ある。
泉はこの日、公の場に姿は見せなかったが、11月16日の講道館杯後にも全柔連に「強化選手辞退届」を提出し、正式にプロ転向を表明するとみられる。
[2008年10月31日8時43分 紙面から]
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