石井が朝青龍に対戦要求/戦極
<戦極:埼玉大会・戦極の乱2009>◇4日◇さいたまスーパーアリーナ
米国の総合格闘技団体UFCと独占交渉契約を結んだ北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧(22=国士舘大4年)が、横綱朝青龍(28=高砂)に対戦要求を突きつけた。「戦極の乱2009」のリングに登場してマイクを握ると、将来の「戦極」参戦を示唆し「その時は横綱と試合がしたい」と、朝青龍との総合格闘技戦をぶち上げた。
まさにサプライズだった。大歓声を浴びてリングに登場した石井は「総合格闘家の石井慧です」とあいさつ。「総合格闘技って本当にいいものですね~」と、映画評論家の故水野晴郎氏の口調をまねて観客を笑わせると、総合格闘家の顔になって、こう切り出した。
「今年は米国で総合格闘技をやります。大きなお土産を持って、いつかこのリングに立ちたい」と、UFC参戦後の「戦極」参戦を示唆。さらにリングサイドにいた朝青龍に視線を向けて「その時はぜひ横綱と試合をしたい」と、対戦希望をぶち上げた。
この呼びかけに朝青龍は、まんざらでもなさそうに満面の笑みで右手親指をグッと立てた。「OK」とも受け取れるようなサインに気をよくしたのか、石井は観客席にいる朝青龍とガッチリと握手。そのまま並んで試合を観戦した。
来場は突然だった。吉田と菊田の対戦が始まる直前、会場内にリングアナウンスが響き渡ると、出場選手が登場するセットをくぐり抜けて私服姿のまま入場した。胸に「UFC」のロゴが入ったTシャツを着て悠然と花道を歩き、手を振りながらリングインした。
年末から年始にかけて、山形県内で「山ごもり」をしていたが、この日までに下山し、栃木県内の神社に参拝してから駆けつけた。戦極の國保尊弘取締役兼広報担当(39)は「お世話になっている吉田道場と和術慧舟会の応援に駆けつけるため、昨日(3日)の夜に急きょ決めた」という石井のコメントを発表。さらに國保氏は石井について「米国で成績を残して我々のリングに上がってほしい」とし、朝青龍については「(戦極のリングに)ぜひ上がって欲しい」と話した。
ハッスルマニアでは場外乱闘に参加し、IGFでは親交のある沢田敦士と入場した石井が、総合格闘技のリングに立ったのは初めて。いつか戦極で朝青龍対石井の対戦が、実現するかもしれない-。そんな期待が膨らむ出来事だった。
[2009年1月5日11時51分 紙面から]
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