<キックボクシング:RISE55>◇5月31日◇東京・ディファ有明

 「戦う電通マン」としてK-1のリングに上がった大渡博之(32=正道会館)が、年内で引退する意向を明かした。「RISE55」に出場し、NITRO大輔に3-0で判定勝ち。試合後に「あと年内に1~2試合ですね。その後は普通のサラリーマンに戻りますよ」と話した。

 昨年7月、MASAKIにTKO勝ちし、K-1デビュー。大手広告代理店・電通の営業マンという肩書で、話題になった。一方で仕事との両立は難しく、最近は1日の練習時間が1時間ほどだった。「ほかの選手の練習時間の長さを聞くと、怖くなってくる」。今回も試合前日の30日に、計量のため仕事を抜け出し、その後も夜遅くまで業務を続けていたという。

 「最後のリングはK-1で、と決めています。強い相手を当てられると困るけど(笑い)最後はカツーンと勝って終わりたい」と、K-1の谷川貞治イベントプロデューサーに、引退試合の開催を申し込むつもりだ。