15戦全勝(13KO)のボクシング日本スーパーライト級王者亀海(かめがい)喜寛(27=帝拳)の初防衛戦(20日、東京・後楽園ホール)が19日、決戦前日に急きょメーンイベントに昇格した。当初は東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチのセミファイナルで予定されていたが、関係者によると「無敗の強打者」として注目度が高く、所属ジムにファンから多数の問い合わせがあったことも理由という。

 都内で行われた前日計量で挑戦者の同級5位塩谷智行(35=レパード玉熊)とともに計量をパスした亀海は、周囲の盛り上がりにも「気になりません」と冷静だった。「王者といえるのは世界のみ」と日本王座奪取後も「有頂天にはなれない」と飲食店でのバイトを継続。うどん生地を踏んで仕込む仕事とかけて「コシのあるパンチも生んでます」と笑った。「倒すのは難しそうな相手ですが(判定で)100-90かKOで勝つ試合にしたい」と、評判通りの実力を発揮するつもりだ。【浜本卓也】