IWGPヘビー級王座を5年5カ月ぶりに奪回した小島聡(40=フリー)が、いきなり王者の強権を発動した。新日本両国大会の一夜明け会見が12日、都内の事務所で行われ、小島は12月の大阪大会で予定されている初防衛戦の相手に改めて中邑真輔(30)を指名した。後藤洋央紀を推す新日本の菅林直樹社長を会見場に呼び付け、「タイトルマッチは中邑と組んで下さい。後藤とはタイトルマッチでやるつもりはない」と、後藤とのV1戦ボイコットもちらつかせた。「王者としての発言権、優先権を使えるのなら使いたい。フリーでやっているので、新日本の思い通りにはさせない」。丁寧な言い回しながら、強い自己主張を展開した。最後には同社長から「検討します」という言葉を取りつけた。