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 GP決勝戦>◇11日◇東京・有明コロシアム

 40歳ピーター・アーツ(オランダ)の最年長Vはならなかった。準決勝で昨年覇者セーム・シュルト(37=オランダ)との激闘を制し、07年以来となる決勝進出。だが「準決勝が尾を引いた」と言うように疲労が目立ち、アリスター・オーフレイム(30=オランダ)の攻撃に防戦一方。「相当疲れていたがベストを尽くそうと臨んだ」ものの余力はなく、12年ぶり4度目のVは67秒で幻に消えた。

 93年の第1回からWGPに出場してK-1を支えてきた。今大会は不退転の決意で臨んで準優勝し、健在ぶりを発揮。谷川貞治イベントプロデューサー(EP)を「入場するだけで涙が出る」と言わしめ、新王者からも「伝説的な英雄だ」と称賛されたアーツだが、今後については「トーナメントはまだ分からない。ワンマッチならいつでもオッケー」と、来年のWGP参戦については明言を避けた。