アントニオ猪木(67)が大みそか格闘技祭典にカムバックする。31日のDynamite!!(さいたまスーパーアリーナ)のエグゼクティブプロデューサーに就任したことが13日、発表された。初めて大みそかに開催された格闘技祭典=00年猪木祭から10年。その区切りの年に01年、02年と猪木祭に協力していたK-1側から登場要請を受け、快諾した。猪木にとって03年猪木祭以来、7年ぶりの「大みそか復帰」となる。

 同日に都内のホテルで会見に臨んだ猪木は「本音を言えば紅白をぶっ飛ばせ!

 ということ。格闘技からファンが離れないようにオレがバカをやる。客寄せパンダでも、視聴率寄せパンダでもいい」とパフォーマンスでひと肌脱ぐ覚悟だ。早速、初仕事としてK-1谷川貞治イベントプロデューサー(EP)に「海老蔵を出せ」と無期限謹慎中の歌舞伎俳優市川海老蔵への来場オファーを指令。谷川EPも「頑張ります」と苦笑いで応じた。

 猪木とK-1は契約上の問題などで02年以降、疎遠な関係が続いたが、谷川EPは「猪木さんのプロモーション力は抜群でいろいろ仕掛けてもらえると思う。1つになって格闘技界を盛り上げたい」と期待を寄せていた。【藤中栄二】