WBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太(28=協栄)が「具志堅超え」を目指す。10日、99年3月に亡くなった協栄ジムの金平正紀前会長(享年65)の都内の墓前で、王座奪取を報告した。ともに墓参りした元WBA世界ライトフライ級王者で、日本人最多13度の防衛記録を持つ具志堅用高氏(56)からは長期防衛に太鼓判を押された。

 墓参りには具志堅氏の他、渡嘉敷勝男氏(51)佐藤修氏(35)坂田健史氏(32)と、協栄ジムの元世界王者4人が集結。具志堅氏からは「佐藤は負けないボクシング。初防衛戦を乗り越えれば、どんどんいくよ。先代も天国から見てるし、守ってくれる」と期待された。

 先代の墓には「永久の未完

 これ完成なり」と故人の言葉が刻まれている。「協栄ジムの伝統の不屈の闘志を受け継いでいく」と佐藤。まずは最強挑戦者の同級1位シルベスター・ロペス戦(7月8日、横浜文化体育館)の勝利が先決になる。【田口潤】