<プロボクシング:東洋太平洋ウエルター級王座決定戦12回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール◇1000人

 IBF世界ウエルター級11位・亀海喜寛(31=帝拳)が、再起戦を飾った。東洋太平洋同級1位ティム・ハント(26=オーストラリア)と王座を争い、4回に右フックでダウンを奪うと、5回にも左フックの連打でダウンを奪取。そのまま同回53秒、レフェリーストップによるTKO勝利となった。今年6月、米カーソンで元WBA世界スーパーライト級暫定王者ジョアン・ペレス(ベネズエラ)に判定負けして以来の試合で白星を挙げた。

 米国で手痛いプロ初黒星を喫した亀海は、背水の陣で王座決定戦に臨んでいた。「帝拳ジムは厳しいので負ければ引退だっただろうと。負けた後だったので勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情。ペレス戦の負けも前向きに受け止めており「すごく良い経験になった。(東洋太平洋王座が)WBC傘下なのでランキングに戻れたらうれしい」と希望していた。