プロボクシングの亀田ジムが、昨年10月に協栄ジムを退職した大竹重幸氏(56)を新会長に擁立する方向で調整していることが15日、分かった。大竹氏は「そういう方向で考えています。これからしっかりとした手順を踏んでいこうと思っています」と認めた。亀田ジムは、2月に日本ボクシングコミッション(JBC)から会長とマネジャーのライセンスを更新しないとする処分を受け、3兄弟が国内で試合を行うことができない状況となっていた。

 JBCは新会長を置く場合にも厳しい審査を行うとしたが、同氏は協栄ジム時代に2人の世界王者を育てた実績と、関係者からの人望も厚く、障害は少ないと考えられる。両ジムの世界戦を放送してきたTBSの後押しもあったとみられる。JBCは「ライセンス発行には日本プロボクシング協会の推薦が必要。それがあれば、資格審査委員会を開き、事情を聴く」とした。