6日にWBA世界フライ級王者デンカオセーン(タイ)に0-2で判定負けした亀田大毅(20=亀田)が16日、亀田3兄弟の鳥取合宿に合流し、試合後初めて公の場に現れた。敗戦直後は目を真っ赤にしショックを受けた様子だったが、それから10日後、早くもビッグマウスが完全復活した。

 デンカオセーン戦を振り返り、「修正点はない。力を出せるかやな。10%でええ勝負やねんからな」と実力の1割しか出せていないと豪語。6日の試合後、3兄弟で午前2時まで反省会をしているうちに再戦欲求が出てきたと言い、「結果は負けたけど負けた気はせーへんな。次やったら負けへんと思う。40~50%は(実力が)出ると思う」と言い切った。

 敗北という結果自体は受け止めている。だが、同席した兄興毅の「完敗やったら言葉はでーへん。(再戦希望は)手応えがあるからや」の言葉に「そういうことやな」とうなずいた。亀田ジムは9日に、試合VTRと年内即時再戦を要求する意見書をパナマのWBA本部に郵送した。現在は回答待ちの状態だ。大毅は19日から練習再開予定で「頭では練習してるよ。次(再戦)のイメージはできてる。いつでもいい」と早期再戦を望んだ。【浜本卓也】