前WBCフライ級王者の亀田興毅(23)が、年内の3階級制覇達成も視野に入れた。8日、WBA同級王者で弟の大毅(21=ともに亀田)と成田空港からフィリピン合宿に出発した。5日に1階級上のスーパーフライ級転級を表明し、日本ジム所属選手初の3階級制覇を目指すことを決めた興毅は「WBAでもWBCでも、挑戦できたら年内に達成したい」と意欲を見せた。

 ただ「そんな焦ってない。25歳までには取りたいな」とも付け加えた。アマ時代から約8年間、フライ級を軸に戦ってきた。それだけに「未知の世界。次でどれだけ手応えがつかめるか」と慎重に構えながらも「おれは挑戦する方が好き。だから今が楽しい」と声を弾ませた。

 7月25日のトリプル世界前哨戦(大阪府立体育会館)は大事な試金石となる。興毅は「スーパーフライは強い選手ばっかりやから、もっと鍛えて強くなって殴り込みたい」と力強く話した。年内の偉業達成に向け、実戦中心のこの合宿で自信をつかんで帰ってくるつもりだ。