大相撲の夏巡業が3日、岐阜市で始まり、名古屋場所で35度目の優勝を飾った横綱白鵬(30=宮城野)が、幕内力士を前に訓示を行った。

 「長い巡業だから、後半になると疲れが出て土俵への集まりが悪くなるけど、そんなことのないように土俵に集まりましょう」と、稽古への積極的な参加を呼びかけた。自身もモンゴルから1日に帰国したばかりだったが、この日は小結宝富士を相手に6番だけ相撲を取って汗を流した。「言葉だけじゃなく、行動で示した感じかな。番数は少なかったけど、いい汗かけましたよ」と満足げに話した。

 尾車巡業部長(元大関琴風)によると、終戦記念日の8月15日の山形・天童巡業では、正午に黙とうをささげる予定。10月の秋巡業中には、長野・善光寺での土俵入りも計画しているという。