大相撲の横綱白鵬(31=宮城野)が5日、東京・墨田区の友綱部屋で夏場所(8日初日、両国国技館)前の最後の出稽古を打ち上げた。

 新小結魁聖(29)と11番を取り9勝2敗。「ここ1年、場所前の木曜に調子を上げたまま稽古したのは久しぶり」と笑顔で話し、左膝痛も「違和感も全くと言っていいほどない」と手応えを口にした。

 稽古の最後には、大島親方(41=元関脇旭天鵬)の胸を借りて6度、当たりを確認し「(モンゴルから)衛星放送で見ていたまげ姿で、最後に稽古つけてもらった。時間は早いね」と感慨にふけった。場所後の29日に引退相撲を迎える兄貴分と、稽古場でまげ姿で会うのはこれが最後。報道陣に対しても「いいものを見たんじゃない?」と話すなど上機嫌だった。