西三段目39枚目の木崎(きざき、23=木瀬、本名・木崎信志、沖縄県うるま市生まれ)が、6戦全勝同士の対戦となった霧馬山(20=陸奥)との一番を押し出しで制し、三段目優勝を決めた。

 先場所の序二段に続き、2場所連続の各段優勝となった。相手を懐に飛び込ませない相撲内容に「モンゴル勢はまわしを取ったら強いし投げもある。取られないようにした」と作戦勝ちを強調した。鳥取城北高-日大と強豪校を歩み、序二段の優勝もあり「周りからは、勝って当たり前と思われている。プレッシャーのかかる長い場所だった」と話し「ホッとしたという感じです」と、ひと息ついた。

 来場所の新十両を確実にした小柳(23=時津風、東農大卒)とは同学年。デビューの番付が違う(木崎は序ノ口、小柳は三段目)とはいえ、関取の座を先に奪われる形となったが「うれしいですよ。『今年の学生出身力士も強い』と証明してくれた。その小柳と一緒にやっていたので」とプラスにとらえた。もちろん負けるわけにはいかない。「来年のうちには上がりたい」と新十両の座を見据えた。