大相撲の横綱白鵬(31=宮城野)が2日、福岡県篠栗町の部屋で本格的な稽古を再開した。巡業を除くと、稽古場で相撲を取るのは名古屋場所以来。新入幕の石浦や再十両の山口らを相手に15番取った。ただ、組み止めてから取ろうとする慎重な相撲が目立って、11勝4敗。「急に寒くなったからね。右足首が今日は思わしくない」と首をかしげ、せき込む場面もあった。

 それでも、石浦と山口の2人の内弟子と、関取として一緒に稽古場に立つのは初めて。「うれしいですよね。稽古をつけた2人が白まわしで立つというのは」と目を細めた。あと3勝と迫る3人目の通算1000勝が控えており、自らも「この稽古場になじまないといけない」と言い聞かせた。