大相撲の横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が12日、相撲の神さま「野見宿禰(のみのすくね)」をまつる東京・墨田区の野見宿禰神社で奉納土俵入りを行った。

 太刀持ちに高安、露払いに松鳳山を従えて、雲竜型の土俵入りを披露。「身が引き締まる思いです。いつも通り、堂々とやりました」と話した。

 左上腕付近のけがが心配されたが、前日に夏場所(14日初日、東京・両国国技館)への出場を決めた。決断の理由については「力士ですから」とひと言。「出るつもりがないと、稽古しないですから」と言い「みんな痛いところはあると思いますし、自分だけじゃない。1日1日、やることをしっかりやって、初日に向けて一生懸命やっていく」と話した。

 取組編成会議で初日は小結嘉風、2日目は隠岐の海が相手に決まった。「平常心でやるだけです」と気を引き締めた。