マツコ・デラックスから星の王子さまへの華麗なる転身-。大相撲の平幕力士、宝富士(30=伊勢ケ浜)が18日、東京・江東区内にある伊勢ケ浜部屋で結婚会見を行った。

 相手は千葉県市川市出身で歯科助手の英莉乃さん(24=旧姓田中)。9月11日に婚姻届を江東区役所に提出した。

 タレントのマツコ・デラックス似で知られる宝富士が8月28日に、都内の英莉乃さんの自宅で行ったプロポーズの様子を詳細に語った。「王子様スタイルで、ひざまずいてやりました。テレビとか見てて、プロポーズはそうしたイメージがあったから」。目の前の食卓には、しゃぶしゃぶが用意されていたが「食べてからと思ったけど緊張してノドにご飯が通らないと思って…。これ以上、すてきな女性は現れない。今しかないと思って…。『僕と結婚してください。お願いします』と」。

 「いつもと様子が違う」と察した英莉乃さん。「大事な話がある」と言った宝富士が急に立ち上がったかと思うと、今度はひざまずいた。プロポーズの言葉とともに、2カラットのダイヤモンドの指輪をささげられたという。「うれしくて泣いてしまった」と英莉乃さん。「頑張りました」と奮発した結婚指輪のお値段は「今年、獲得した(手取りの)懸賞より確実に高い」。203本×3万円が宝富士の今年の獲得懸賞だから、600万円超なりの代物。真夏の時期に汗をかきかき一人で買うため、171キロの力士が宝飾店に足を運び物色する姿は、想像するに、ほのぼのとするものがある。

 2年前の10月の秋巡業中に、後援会関係者との食事会で初めて会い「笑顔がすてきで、きれいでかわいくて、明るい方でしっかりしていて。一目ぼれでした」と宝富士。12月に交際を申し出て以降、順調に愛をはぐくみ「左四つ、寄りが得意なので寄り切り」(宝富士)の決まり手で? ゴールインまでこぎつけた。

 部屋内で行われた結婚会見後には、外に出て王子様プロポーズの再現を求める報道陣の要望に快く? 応じた宝富士。「誠実で、とても真面目。安心できる方なので幸せになれると思った」と幸せそうに話す新婦を横に「番付を上げてもっと頑張ります」と、さらなる奮起を言い聞かせていた。