日本相撲協会は23日、「土俵と女性について」を議案に、28日に理事会を開催すると発表した。「土俵と女性について」を巡っては今月4日、現在行われている春巡業が京都府舞鶴市で開催された際に、男性市長が土俵上で倒れ、救命処置を施すために女性の医療関係者が土俵に上がったことから、注目を集めるようになった。救命処置をしていた女性に対し、若い行司が「女性の方は土俵から下りてください」と場内放送していた。6日に兵庫県宝塚市で巡業を行った際には、土俵上でのあいさつを断られた中川智子市長が女性差別だと訴えていた。

 中川市長は19日に東京・両国国技館内の日本相撲協会を訪れ、土俵の女人禁制という伝統についての議論などを求める要望書を提出した。これを受けて、相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は、理事会で議論することを約束していた。