春場所2日目の9日、立浪部屋の幕下以下の力士1人が発熱のため休場した。日本相撲協会の鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)によると、当該力士は前日8日に関取衆の付け人業務をこなし、部屋に戻ってから40度近い熱を出したと説明。

インフルエンザの検査は陰性で、この日の朝には36度7分まで下がった。今場所は37・5度以上の発熱が2日続いた場合は原則として休場させることが決まっているが、師匠の立浪親方(元小結旭豊)が大事を取って休場させたという。

鏡山危機管理部長は立浪親方に「ホテルでいいから隔離するように」と指示。部屋頭の前頭明生によると、当該力士は関取衆とは隔離されているという。この日、当該力士に励ましのメールを送った明生は「本人が一番落ち込んでいると思う。(症状が)良くなってまた土俵に上がれたら」と回復を願った。なお、日本相撲協会は新型コロナウイルスの感染者が出たら即座に春場所中止との方針を示している。