新関脇の若隆景(27=荒汐)が、この日も強烈なおっつけから攻め込み、業師で新三役の小結豊昇龍(22=立浪)に何もさせず寄り切りで快勝。4勝1敗で前半5日間を乗り切った。

【取組速報】春場所5日目全取組

過去の対戦は2勝2敗。一本背負いで投げられ土を付けられたこともある豊昇龍に対し、脇を締めて左右から休まずおっつけながら前に出た。腰を十分に落とし最後は左を差して危なげなく勝利。

日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「素晴らしい一番。はたかれても、おっつけながら前に出る厳しい、素晴らしい相撲だった」と称賛。「こういう相撲を、どんどん伸ばしてほしい。小さい人は強くなるために、こういう相撲をとってほしい」と小兵力士の手本のように評価した。さらに「技能相撲。でも技能だけじゃない、前に出る馬力がないと、ああいう相撲は取れない。(若隆景が)目指す相撲だろう」と、高評価の言葉を並べた。