[ 2014年6月8日8時28分

 紙面から ]後半、チーム3点目のゴールを決めるコロンビアのグアリン(撮影・PIKO)<国際親善試合:コロンビア3-0ヨルダン>◇6日◇ブエノスアイレス

 W杯1次リーグで日本と対戦するコロンビアが、大会前最後の強化試合でヨルダンを下した。俊足ドリブラーのMFクアドラード(26=フィオレンティナ)がPKを獲得して得点するなど、日本にとって新たな脅威となりそうだ。

 エースFWファルカオが抜けても、やはりコロンビアは強い。FW1人を残し、全員が守備に回るヨルダンから3得点。中でも存在感を見せたのが、右MFクアドラードだった。

 1-0でリードした後半37分、中盤からのロングボールに抜け出すと相手GKをかわし、DFと1対1になったところを倒されてPK獲得。自ら右足でゴールネットを揺らした。得意のドリブルで相手の一瞬の隙を突いた。バルセロナとユベントスが獲得を狙っているといわれるセリエA屈指のドリブラーは、やはり日本にとって脅威だった。

 左膝の負傷でW杯欠場が決まったファルカオに代わり、W杯で背番号9をつけるFWグティエレスも、前半41分にゴール前でPKを獲得し、先制点を演出。「ファルカオから(冗談で)プレッシャーをかけられたけど、9番をつけるのは光栄」と胸を張った。

 ペケルマン監督は前半、南米予選では採用しなかった3バックを試すなど抜かりはない。「FWには優秀な人材がそろっているので、どんな組み合わせも可能。W杯で選手たちは大きく成長するだろう」と、世界の舞台に挑む選手たちに信頼を寄せた。【三村高之通信員】