SKE48松井玲奈(24)が、31日の劇場公演を最後にアイドルを卒業する。2008年に結成されたグループで、松井珠理奈(18)とのエースコンビ「ダブル松井」として活躍。女優を目指すための卒業は、日刊スポーツのスクープで明らかになったが、玲奈は前夜、珠理奈に電話を入れていた。最後のダブルインタビューでその時の思い、特別な関係性について聞いた。

 -玲奈さんは6月に卒業を発表しました

 玲奈 1期生には先に言おうと思ってました。でも、選挙で珠理奈があんな(落ち込んだ)感じだったから、「言うタイミングじゃないな」と悩んでいたら、日刊スポーツさんの記事が先に出ました。

 珠理奈 (笑い)

 玲奈 でも、記事が出る前日夜中に連絡しました。

 珠理奈 言ってくれて良かったよ。そうじゃなかったら、怒ってたもん。

 玲奈 電話で珠理奈がすごく泣いて…。

 珠理奈 過呼吸みたいになりました。

 玲奈 私より、私に感情移入してたね。

 珠理奈 実は、うすうす感づいていたんです。言動とかで。

 玲奈 (同期の大矢)真那から「玲奈はいつ卒業するの」って聞かれていたんです。「みんな感づいてるんだ」と思いました。卒業する日も決まっていましたが、真那には「まだ(卒業が)OKって言われてない」って流したんです。

 珠理奈 真那はうれしそうに「玲奈、まだ卒業しないって」って言ってきました(笑い)。

 -あらためて2人の関係は

 珠理奈 「心の友」で「心友」がいいな。

 玲奈 と、友達~? 家族の一員に近いかもしれないですね。よく「珠理奈のことは特別でしょ?」と言われますが、自分にとっては妹的感覚なんです。

 珠理奈 私にとって玲奈ちゃんは特別だから。

 -2人のバランスがいいように見えますが

 玲奈 同じ世界観を共有しているわけではないんです。向いている方向は違ったけど、お互いどうしたら理想型に近づくんだろうと思いながらやっていたと思う。だから、選択肢はいつも2つあった。それがすごく良かった。

 珠理奈 初期のころは、こんなにも長く「じゅりれな」とか「ダブル松井」と言われるとは思わなかったです。でも、私たちをライバルにしてくれたのは、ファンの方々で、「私たちもそうならないといけないのかな」と思いました。

 -お互いがいなかったら、どうなっていたか

 珠理奈 …すぐやめてたと思う。

 玲奈 え? すぐ?

 -張り合いがあるメンバーがいないと

 珠理奈 そうですね。

 玲奈 私も、珠理奈がいなかったら、張り合いはなかっただろうなとは思います。でも、ライバルとは違う。絶対に何があっても珠理奈の存在は揺るがなかったから、自分はどうアプローチしていけば、自分がもっと前に行けるのかとは思っていました。

 -29、30日は地元愛知の豊田スタジアムで卒業コンサートです

 玲奈 何をしたい? (ソロ曲の)「枯葉のステーション」と卒業ソロ曲を歌いたいなと。メンバーもファンの方も楽しんでくれれば、それでいいんです。

 珠理奈 私はペアのダンスがある曲は全部やりたい。全曲やろうか?(笑い)【取材=森本隆、瀬津真也】