AKB48とNGT48を兼任する柏木由紀(24)が、後輩たちに大きな背中を見せるために立候補した。初めてホーム新潟での開催。NGT48の後輩に何かを残すため、8度目の勝負に挑む。 

  出馬は最後まで迷った。昨年の過去最高2位で、個人的な達成感は手にした。ところが今年、開催地がまさかの新潟に決定。昨年の総選挙の舞台で「必ずNGT48を盛り上げる」と誓っており「初めて挑むNGTの後輩たちのことを考えたら、一緒に頑張る姿を私も見せなきゃと思いました」。新潟が県全体でグループを応援していることにも「恩返ししたい。やっぱり出るしかなかった」。

 実は票集めに不利な現実がある。先月14日から5月29日まで、ソロの全国ツアーを開催中。柏木ファンは「チケットにグッズに遠征費と正直お金がヤバいよ~」となっている。総選挙に資金が回らなくなり、投票数への影響は必至だ。それでも柏木は「総選挙直前に全国ツアーをやってることも、120%良かったと思えてます。それほどに有意義だし、ファンの皆さんにも喜んでもらえてる手応えがあるんです」と迷うことなく言い切った。

 「私のような長いキャリアのメンバーに、今から乗り換えてくれるファンなんて、そうそういないのが普通。それでも、もしも1位に上がれたら、ツアーの評価が順位につながったってことにもなる。アイドルとして意味のある総選挙史の1ページになると思うんです」。そう思えるほど、ソロコンサートの盛り上がりに充実を感じている。細かい選挙戦略よりも、アイドル本来の活動で勝負する。

 ◆柏木由紀(かしわぎ・ゆき)1991年(平3)7月15日、鹿児島県生まれ。07年4月、AKB48の3期生として加入後、チームB一筋。10年に派生ユニット「フレンチ・キス」結成。13年2月ソロデビュー。昨年8月からNGT48も兼任。総選挙は第1回から9→8→3→3→4→3→2位。愛称「ゆきりん」。血液型B。