AKB48からNMB48へ移籍した藤江れいな(22)が31日、大阪・NMB48劇場で行われた新チームB2の「恋愛禁止条例」初日公演で、卒業を発表した。

 アンコールも終え、最後のあいさつに入った瞬間、藤江が口を開いた。

 大きく腕をあげ「はいっ!」。藤江は「私から発表があります」と始めた。

 「今年5月でAKB48グループに入って丸10年になります。そろそろ独り立ちする時期かなと思い、決断しました。新しいB2がスタートする日に(卒業発表は)どうかな? と思いましたが、ごめんなさい。まだ日程は決まっていませんが、卒業するその日まで、このチームを支えていきたいと思います」

 おなかに手を当て、深呼吸するように息を整え、ファンに、メンバーに伝えた。藤江は日付が変わって2月1日、23歳の誕生日を迎えることから「日付が変わったら、私の気持ちを入れたメッセージをアップします」とも報告した。

 藤江は昨年まで、選抜総選挙に7年連続ランクインしており、最高位は13年の32位。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(10年)に出演するなど、女優としても活動し、6月公開予定で主演の台湾映画「恐怖の中身」が発表されている。

 この日は、今年1月1日から新組閣体制がスタートした新チームB2公演の初日。「恋愛禁止-」公演は、08年にAKB48・チームAで初演。07年5月に、AKB48に4期生として加入した藤江は、初演公演にも出演していた。

 「9年前にも私、この公演、初日出てるんです。13歳か14歳ぐらい。この公演にはいっぱい思い出があるので、B2のみんなもたくさん思い出を作ってほしい」と呼びかけた。

 藤江は、AKB48から、14年2月にNMB48へ移り、15年4月からはチームMキャプテンを務めてきた。

 「私がAKB48グループで学んできたことを、少しでもNMB48のみんなに伝えたい」と言い、今年1月1日からの新組閣では、MからB2へ移籍。B2新キャプテン久代梨奈(18)を支えることを表明していた。

 卒業後も女優として活動していくが、これまでにも朝ドラのほか、松坂慶子主演の映画「ベトナムの風に吹かれて」(15年=大森一樹監督)や、故松方弘樹さん主演の舞台「友情~新・秋桜のバラード~」(15)など、映像、舞台ともに活動の幅を広げている。