選抜総選挙4位だったAKB48指原莉乃(19)が博多を本拠地とするHKT48に電撃移籍することになった。指原は15日深夜のニッポン放送「AKB48のオールナイトニッポン」に出演し、ゲスト出演した秋元康総合プロデューサーから「明日からHKT48に移籍します。できるだけ早く博多に引っ越して、博多のメンバーと一緒にHKT48を盛り上げてください」と指示された。突然の移籍指示に指原は「はい」とだけ答えるのが精いっぱいだった。

 指原は、14日発売の週刊文春で、かつてファンの男性と交際していた過去があると報じられたばかり。この日は番組に途中から出演して「今回は本当にご心配をお掛けしてしまい、本当にごめんなさい」と謝罪。泣きながら、「(記事の)中身に関しては、事実でないこともたくさんありましたが、その人とお友達だったことは本当です」と釈明した。

 また、報道後は「応援して下さっているみなさん1人1人の顔が思い浮かびました。ご飯が食べれなくて、食べては吐いてを繰り返し、ツアーのリハーサルで過呼吸になった。お母さんにもなかなか話せなくて」と深く悩んでいたことを明かした。

 秋元氏は「そういうところ(=記事)が出てくるところまできたんだな。それはしょうがないよ」となぐさめたが、「ファンに対して誤解を招く行動をとったことは間違いない。AKB48のために頑張ってもらわないといけない」と人気アイドルとしての自覚を促した。その上で、HKT48への移籍を言い渡した。

 指原は、フジテレビ系「笑っていいとも!」などレギュラー番組も抱えている。秋元氏は「レギュラーの時に、東京に帰ってくるのも構わない。でも籍はHKT48。番組に出る時は『HKT48の指原』。博多を盛り上げて、AKB48のためにも頑張ってもらうのがいいんじゃないの」と話した。

 指原は大分県出身。最近では、ソロデビュー曲のキャンペーンで地元に帰り、大歓迎を受けた。秋元氏は「大分の実家にもしょっちゅう帰れる」と移籍の利点も挙げ、指原を励ました。

 突然の移籍決定に、HKT48の本拠地、博多の専用劇場の支配人も「まったく聞いていませんでした。びっくりです」と驚いていた。