AKB48の東京ドーム公演が26日に最終日を迎え、今日27日にグループから卒業する前田敦子(21)のプレ卒業式といった演出となった。

 前田を父親のようなまなざしで見守ったのは、生みの親、秋元康総合プロデューサー(54)だった。「初めのアレ(『桜の花びら』ソロ)で泣いちゃったよ。たぶん娘が結婚するときって、こんな感じなんだろうな…」。涙顔でゴンドラから客席に「ありがとう」を言い続けながら、手を振った前田を「本当は自分が一番ボロボロになっているはずなのに、一生懸命、応援してくれたファンに向かっていた。不器用な子が、不器用なりに、精いっぱい感謝を表していたね」。

 AKB48は、第2章に入る。「ポスト前田だとか、そういうことではない。ポジションで人を決めるものじゃないから。つまりメンバーそれぞれが、いかに自分の個性を出していくかだよね」と突然、勢い良く殻を破る瞬間を楽しみにしている。代わりはいなくとも、違ったタイプが出現してくることを信じて疑わず、引き続き活性化していく。