今春から真打ちに昇進する落語協会所属の落語家10人が10日、都内で会見した。

 協会によると、10人が1度に昇進するのは01年秋以来。柳亭市馬会長は「十人十色の芸があって、こんなに楽しみなことはない」と話した。

 新真打ち10人は、98年から01年に入門した30~50代。40代で入門したという柳家海舟(前名・麟太郎)さん(57)は「地味でも1歩1歩進み、いつも寄席に出られるはなし家になりたい」と意気込みを語った。

 襲名披露興行は21日から東京・上野の鈴本演芸場で始まり、都内の各寄席を5月まで巡る。

 そのほかの新真打ちは以下の通り。(敬称略、かっこ内は昇進前の名前)

 三遊亭司、柳家小伝次(喬之進)、桂右女助(三升家う勝)、入船亭扇蔵(遊一)、金原亭馬治、金原亭馬玉(馬吉)、柳家さん助(さん弥)、柳家燕弥(右太楼)、三遊亭彩大(ぬう生)