昆虫バトル映画「アリのままでいたい」(鴨下潔監督)の初日舞台あいさつが11日、東京・銀座の丸の内TOEIで行われ、声優を務めた吉田羊(年齢非公表)DAIGO(37)らが出席した。

 劇場に駆けつけた子供たちに、昆虫大好きで知られる哀川翔(54)から、自ら手塩にかけて育てたカブトムシのつがい200匹が贈られた。東映によると、映画館でのプレゼントで生物が配られるのは初めて。粋なプレゼントに、会場の子供たちは大喜びだったが、写真撮影の際にDAIGOが手にしていたカブトムシが突然、飛んでいってしまった。

 「あ~! 飛んだ 飛んだ」

 慌てるDAIGOをよそに、カブトムシは劇場の高い天井の照明を目がけて飛んでいき、姿が見えなくなってしまった。DAIGOはカブトムシが止まっていた木の棒だけを持ってフォトセッションに対応。「昆虫がどういう動きをするか分からない中で、撮影をしてこられた(撮影監督の)栗林さんや監督をリスペクトです。みなさん、『ロウニャクニャンニョ(老若男女)』問わず見て下さい」。まさかの事態に動揺したのか、コメントもかみかみだった。

 ハプニングはこれだけで終わらない。吉田が最後のあいさつをしようとマイクを持つと、吉田の左腕に止まっていたカブトムシまで飛んでいってしまった。場内は再び騒然。吉田も「飛んでいっちゃった…」と、天井をぼうぜんと見詰めるばかりだった。

 結局、2匹のカブトムシは捕獲できないまま。上映は予定通り行われた。