米俳優ジョニー・デップ(52)が4日、イタリアで開催中の第72回ベネチア国際映画祭に妻で女優のアンバー・ハード(29)を伴い出席し、結婚わずか2カ月で浮上した離婚の危機説以来およそ5カ月ぶりとなるツーショットを披露した。

 実在するボストンの裏社会を牛耳ったギャングを演じた映画「ブラック・スキャンダル」がアウト・オブ・コンペティション部門に出品されているデップは、公式上映会のレッドカーペットで黒のセクシーなドレス姿のハードをエスコートし、腰に手を回して写真撮影に応じるなど仲睦まじい珍しいツーショットを披露した。

 デップは映画「ラム・ダイアリー」(12年)で共演したハードと今年2月に結婚したが、4月には離婚の危機説が浮上していた。しかし、関係者によると2人は深く愛し合っており、一緒に世界を飛び回る生活を送っているという。

 そんなデップは公式上映会の前に行われた記者会見に、ビールを片手に出席して集まった報道陣を驚かせた。昨年11月に行われたハリウッド・フィルム・アワードの授賞式で泥酔状態でスピーチをする失態を犯してアルコール中毒説も浮上していただけに、開口一番「これはノンアルコールだよ。もし酔っぱらっているように聞こえたとしたら、それは君たちの問題だからね」と語り、会場を和ませた。会見では今年5月に撮影中のオーストラリアに無申告で愛犬2匹を連れ込み殺処分勧告を受けたことにも触れるなど、終始リラックスしたムードだったと言う。 (ロサンゼルス=千歳香奈子)