吉本新喜劇の座長すっちー(43)が三蔵法師にふんした映画「西遊喜」が18日、京都国際映画祭で上映され、孫悟空の吉田裕(36)沙悟浄の松浦真也(39)猪八戒の酒井藍(29)ら4人がそろって、2泊3日の台湾ロケ強行軍を語った。

 「西遊喜」は、テレビ局と吉本興業の共同製作映画を集めた「TV DIRECTOR’S MOVIE 2015」に出品。往年の人気作「西遊記」を新喜劇流にパロディー化。今年1月にはMBSテレビ(大阪市)で放送され、今回はその映画版となった。

 新喜劇といえば、直前まで台本がなく、初日前日に夜を徹してけいこをするなど、強行軍で知られているが、映画も同じだった。本編56分の作品を、2泊3日の台湾ロケで完全に撮りきったという。

 ただし、遊びも忘れていなかった。すっちーによれば、スピーディーに撮影を終え、最終日を観光にあてたといい「靴も買いに行った」。大きな体の酒井は「私も靴買って、あ、クレープも食べました」。集中力で撮影を乗り切り、台湾ライフも楽しんだようだ。

 一方で、撮影中は「命がけ」だったことも告白。体重100キロ前後とのうわさもある酒井は、遊園地の場面で、アトラクションの安全ベルトが「どうしても止まらなくて、台湾の人が2~3人がかりで、ギュッ、ギュッ、ギューッとやって、やっと! 命がけでした」と振り返っていた。