昨年12月に政界を引退した橋下徹前大阪市長(46)とフリーアナウンサー羽鳥慎一(44)が、4月からテレビ朝日系新バラエティー番組「橋下×羽鳥の新番組!(仮)」(月曜午後11時15分、一部地域を除く)に出演することが15日、分かった。橋下氏は8年ぶりのバラエティー復帰。新番組の内容を3時間特番「橋下×羽鳥の新番組始めます!(仮)」(3月23日午後7時)で決める異色の試みとなる。

 政界引退から2カ月。「もう政治家はやらない」と宣言した橋下氏は、バラエティー復帰番組で、羽鳥と初タッグを組む。橋下氏は「政治家になる前はテレビでかなり無理してましたので、もうあのようにはできません。今回は普通に、政治家の経験を少しでも生かすことができればと思います。政治家の経験なんてこの番組では邪魔かもしれませんが」、羽鳥は「今、何がしたいのか世の中が一番注目していると言ってもいい橋下さんとの番組は楽しみです」とコメントした。

 4月からのレギュラー番組の内容はまったくの未定だ。3時間特番で3つの企画にチャレンジし、2人が話し合って決めるという。基準は「しっくりくるもの」。しっくりくるものがなければ、4月以降のレギュラー放送でも、新企画にチャレンジして、正式に内容決定を目指す。

 特番で2人が挑戦する3つの企画が決まった。旬の人物や物事を紹介する「橋下ちゃんに教えてあげる!~今、ニッポンのリアルはこんな感じですよ~(仮)」、ゲストと日本の未来を語り合う「橋下さん!日本のこんな所オカしくないですか?(仮)」、市民の暮らしをめぐる「橋下&羽鳥の歩くワイドショー“ナロウショー”(仮)」。いずれも収録は3月を予定している。

 キャラクターが正反対とも言える2人は、早大政経学部経済学科卒業。1学年違いだが、ともに94年に卒業したという共通点がある。同世代ならではのしっくり感が期待される。橋下氏が「羽鳥さんはほぼ同じ年で大学の学科まで同じ。ちょっとさわやか過ぎて、画面に一緒に並ぶのが嫌な感じです」と言えば、羽鳥は「キャンパスですれ違っていたであろう橋下さん。人に嫌われることを恐れずに生きてきた橋下さんと、人に嫌われることを恐れてきた羽鳥との化学反応をぜひご期待ください」と、新番組への自信を語った。