脳腫瘍の手術を受け、療養中だったゴスペラーズの北山陽一(42)が13日、名古屋市の日本ガイシホールで行われた音楽フェスティバル「音市音座2016」で復帰した。昨年9月23日以来、約半年ぶりのステージに「不思議な感じですね」と感想を漏らした。

 「ただいま! 今日はよろしくお願いいたします」。照れたような笑顔で約7000人で埋まった観客席にあいさつした。この日はスターダスト☆レビュー、KAN、馬場俊英、平原綾香、森高千里らが出演。冒頭、出演者全員がそろった中で復帰を報告した。

 昨年8月、さだまさしの長女でピアニストの佐田詠夢と結婚したが同11月、体調不良を訴えた。精密検査の結果、脳腫瘍と判明。腫瘍は良性で、手術後は療養生活を送った。関係者によると、最近の体調は良好で、先週行ったリハーサルも問題はなく、今公演に復帰の照準を合わせてきた。

 この日はリーダー村上てつや(44)らから「ウチの今日の見どころはダンス。北山のダンスが一番キレがよく、目力(めぢから)がすごい。目力を見てやって」といじられ、北山はうれしそうに笑っていた。シングル「永遠に」などを歌い、アンコールでは北山が「ずっと目に力、入れてました。届いてましたか?」と、客席をわかせた。今後の活動は体調をみながら判断していく。