経歴詐称が明らかになった経営コンサルタント、ショーン・マクアードル川上氏（４７）の肉声が１９日、１５日の騒動発覚後、初めて放送された。川上氏が出演辞退したＪ－ＷＡＶＥ「ＭＡＫＥ　ＩＴ　２１」（土曜午後９時）の代替番組の冒頭で５分間にわたり、謝罪メッセージが流された。また、同番組の打ち切りも発表された。

　定時の午後９時を過ぎたところで、事前に録音された川上氏のメッセージが流された。

　「リスナーの皆さん、関係者の皆さん、このたびはとてつもない、ご心配とご迷惑をかけて、おわびの言葉が見つかりません。ただただ、心から申し訳なく思っています。何をどのように伝えられても、このたびの過ちの原因は私。長らくの休業とメディア活動の停止を決断いたしました」。

　その後は、泣きじゃくりながら番組の思い出を語り、「本当にありがとう。今回のようなことになっても、たくさんのメッセージをくれる皆さんと、また、いつかお会いできることを信じています。それを勇気にして生きていきます。本当に、本当にごめんなさい。申し訳ありませんでした。ありがとうございました」と締めた。

　その後、局から「今後の放送は難しい」と番組の終了と、川上氏のプロフィル確認が不十分だったことの謝罪が流された。

　この日は代替番組として「ＴＨＥ　ＭＵＳＩＣ　ＳＰＥＣＩＡＬ－リメンバリング・ジョージ・マーティン」が放送された。今月９日に亡くなったビートルズなどの音楽プロデューサーだったジョージ・マーティン氏（享年９０）に追悼の意を表した番組。ドイツ人の父親と日本人の母親の間に、ドイツで生まれたＤＪのサッシャ（３９）と音楽プロデューサー亀田誠治氏（５１）の対談形式で、マーティン氏が手掛けた曲が流された。